ゲームスタイル研究所

研究所コラム

2016.12.22

スマホゲームで行き詰ったら、攻略情報を調べるユーザーが約7割

こんにちは。ゲームスタイル研究所のスズキケンシロウです。

 

一昔前と比べると、スマホゲームでもやりこみがいのあるタイトルがかなり増えてきています。やりこみがいのあるゲームに付き物なのが「攻略」要素。この「攻略」について、ゲームスタイル研究所で過去に実施した調査(概要は下記<調査概要①>参照)の中で以下のようなデータがあります。

 

Q.スマホゲームで遊んでいて、行き詰まったらどうしますか?

sumaho_kouryaku.gif

 

週1回以上スマホゲームで遊んでいるユーザーの実に約7割が行き詰まったら「攻略情報を調べる」と回答しています。40代ユーザーのスコアが他と比べやや低いですが、それでも6割以上のユーザーが攻略情報を調べるという結果になっています。

 

Web検索をかけると、様々な攻略サイトが出てきて、そのタイトルに関する色々な情報を目にすることができます。こうやって検索をかけるだけで無料で簡単に膨大な情報を手に入れることができることからも、「ゲームプレイ⇔攻略情報の収集」を行き来するプレイスタイルが、ごく自然なものになってきていると思われます。私も勿論スマホゲームの攻略情報を調べることはありますが、かつてのスーファミや初代プレステを遊んでいた頃に攻略本を買い、攻略情報を見ていた頃と比べると、今はとても便利な世の中になったものです。

 

 

ユーザーは知りたい情報が出来ると、攻略情報を検索エンジンから直接探す

 

ではユーザーはどのような時に何を求めて攻略情報を調べているのでしょうか。

 

ゲームスタイル研究所で実施したグループインタビュー(概要は下記<調査概要②>参照)での一般ユーザーの声から見ていきたいと思います。

 

ユーザーはどういう瞬間に攻略情報を収集しているのでしょうか。インタビュー上での発言を見てみると、ゲームをしていて行き詰まった時や、新しいキャラをゲットした時など、何らかの情報が必要な時にその都度検索して情報収集をしているようです。

 

“GameWithという攻略サイトを毎日ではなくたまに見る。今日はやりこむぞという時やいきづまったりしたら見る。”  (20歳男性(大学生))

ゲームをやっていて、難しいところがあったらサファリ検索をする。“(20歳女性(大学生))

“自分のやっているゲームのタイトルをYahoo!で検索して攻略方法を探して自分が躓いているところを教えてくれるサイトで探してこうやるんだと知る。”(35歳女性(会社員))

 

また具体的な検索方法ですが、【“タイトル名” “ステージ名” 攻略】【“タイトル名” “キャラ名” 評価】という具合に知りたい情報を検索ワードに記入して検索した上で、検索結果の一番上から順にチェックしているようです。

 

スマホゲームでは、効率的に攻略情報を探す傾向が強い

 

上記では、一部の発言を抜粋しましたが、様々な調査を実施していると、スマホゲームでは、他のゲームに比べ「効率化(特に時間の短縮が主眼)」を求めて攻略情報を収集する傾向が強いように感じられます。

 

ではなぜこのような傾向があるのでしょうか?今回はココをもう少し深ぼりしてみたいと思います。この要因の1つとして「スマホゲームの特有のプレイスタイル」が仮説として考えられます。スマホゲームの特徴として大きく3つの特徴があると考えられます。

 

特徴①:スキマ時間にゲームをプレイ

基本的に肌身離さず持っている“生活必需品”のスマホに入っているゲームということで、自宅だけでなく、電車の中、学校、食事に行った先、トイレの中という具合に、場所を選ばずにプレイできるのがスマホゲームの特徴と言えます。下記データにありますように、スマホゲームはスキマ時間で遊ばれる傾向があり、1回あたりのプレイ時間が短いユーザーも比較的多いと考えられます。

 

Q.スマホゲームをどのように遊んでいますか?

sumaho_time.gif

 

同じ1時間のプレイでも、家庭用ゲームであれば1プレイ1時間というケースが多いかもしれませんが、スマホゲームの場合はたとえば朝の通勤(20分)+昼休み(10分)+帰りの通勤(20分)+夜寝る前(10分)という具合に細切れのプレイが積算される形で1日のプレイ時間が形成されているユーザーも少なくないと思われます。

 

特徴②:“行動力”というゲームシステム

またスマホゲームが細切れで遊ばれる理由はゲームのシステム面から起因するものもあると思われます。スマホゲームの中には行動力(スタミナ、AP、ハートなど)があるゲームがあり、そのようなゲームだと行動力が尽きたら時間経過と共に行動力が回復されるというケースがほとんどです。その場合、「行動力が不足している=次のクエスト・バトルができない」ということで、その間はいやがおうにもプレイできないということもしばしあり、結果中断せざるを得ないということも往々にして発生します。

 

特徴③:ゲームからの期間指定がある

「●月●日までガチャで特定キャラの出現率アップ」「期間限定イベント」という具合に限定感、競争感を演出するために期間限定のイベントやキャンペーンを織り交ぜたゲーム運営があるのは、スマホゲームを含む、オンラインゲーム特有のものと言えます。

 

これまで説明した3つの特徴が組み合わされてスマホゲーム特有のプレイスタイルが形成されていると考えられます。

 

スキマ時間で遊ぶという遊び方と、行動力の回復というゲームシステムという2つの側面から、ユーザーの間では「細切れ・中断・分断が多いプレイスタイル」となり、一方で、ゲーム側からは期間限定のイベント・キャンペーンという「時間の縛り」を求められています。

 

上記のように、限られた環境の中で「ゲーム攻略についてじっくり考える時間・余裕がない」というユーザー心理に至っていると考えられます。その結果、ユーザーの中で「最短距離で目標を達成すること」がスマホゲームを遊ぶ上ではかなり重要となり、その行動の表れとしての「効率化を主眼に置いた攻略情報の収集」があると考えられます。これは私自身の話になってしまいますが、振り返ってみると家庭用ゲームであれば自宅でじっくり腰を据えて、つまり時間の縛りが比較的薄い中でプレイするので、“最短距離”というよりは“自己流の攻略のしかたを練り込む”ために攻略情報を収集しているように思います。

 

いかがでしたでしょうか。今回はゲームのプレイスタイルの違いから来る攻略情報収集の目的の違いを述べてきました。プレイスタイル以外にも、動画、WikiをはじめとしたCGM(Consumer Generated Media)の普及等、情報化社会の進化がゲーム攻略という側面にも影響を与え、昔のゲーム攻略の価値観と、現代のスマホゲームにおける「ゲーム攻略」に対する価値観が微妙に異なってきていると考えられます。ともすれば「攻略しがいがあるゲーム」というのは今と昔で実は変わってきているのかもしれませんね。


<調査概要①>

・調査期間 2016年8月

・調査手法 インターネット調査

・調査対象者 スマホゲームを週1回以上遊んでいる15歳~49歳男女

・有効回答数 1400名

備考:調査により回収されたサンプルの構成比は実際の市場の構成比とは異なることから、サンプルを実際の市場構成(※)の構成比に合わせるために、サンプルに重みづけをして集計。

 (※)市場構成:当研究所で別途算出した性年代別スマホゲーム人口(5歳刻み)

 

<調査概要②>

・調査期間 2016年11月

・調査手法 グループインタビュー

・調査対象者 下記条件にあてはまるスマホゲームを週1回以上遊んでいる15歳~49歳男女

【条件】

・ネットや本でゲームの情報を週2日以上チェックしている

・3ヶ月以内にDLしたゲームがある

・対象者数 18名(6名×3グループ)

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