ゲームスタイル研究所

研究所コラム

2016.07.06

女性向け恋愛ゲームで好かれるのはどんな声?

こんにちは。サキです。

以前、女性向け恋愛ゲームのアンケートで、ダウンロード理由を調査したところ、48%が「好きな声優さんが出ているから」と回答していました。参考:恋愛ゲームにはまる乙女心

最近では、おそ松さん大ヒットの理由のひとつは「豪華声優陣の起用」といわれていますし、「声」がコンテンツを盛り上げるキーポイントであることは間違いなさそうです。

 

そこで、今回は

・どういう声を好きになるのか?

恋愛学脳科学の2点から考察したいと思います。

 

 

人は五感を使って人を好きになるが「視覚」が圧倒的に強い。

「聴覚」は2番目に強い。

まず、前提として人間は人を好きになるときに五感を使っています。

視覚、聴覚、臭覚、触覚、味覚があり、それぞれから得られる情報は以下の通りです。

 

視覚 →容姿、見かけ

聴覚 →音程、言葉の内容

嗅覚 →体臭

触覚 →障り心地

味覚 →接触や料理の味

 

そして、それぞれの知覚の割合は教育機器編集委員会(編)「産業教育機器システム便覧」によると、

“視覚 83.0% 聴覚 11.0% 臭覚 3.5% 触覚 1.5% 味覚1.0%”

となっており圧倒的に視覚が有利なようです。

 

この割合は人によって多少異なりますが、見た目の次に「声」が好意に大きな影響を及ぼすことが伺え、好みに大きな影響を与えることがわかります。

 

男性よりも「女性の方が聴覚優位」な人が多い

女性の方が聴覚優位と言われることがあります。

 

大昔、男性は獲物を狩りに外へでることが多かったため獲物を見つけるために「視覚」が強く、女性は集落に集まって女性同士でコミュニケーションを取りあいながら暮らしていたため「聴覚」が強いようです。

 

「声の素敵さ」と「見た目の素敵さ」は比例する

男らしい低い声はテストテロンという男性ホルモンの作用が関係しています。このホルモンは男らしい体格を作るのに影響を及ぼしているといわれ、声が魅力的な人は体格も魅力的という調査結果が出ています。

 

ニューヨーク州立大学のヒューズ博士の研究によると、

“肩幅が広くおしりが小さい男らしい逆三角形体型の人は声が低くテストテロンが多かった”ということです。

 

また、このホルモンが多い人ほど「顔立ちも左右対称のシンメトリーで魅力的」になるようです。

 

声だけで伝わる「人柄」がある

また、声だけであっても人は何らかの印象を受け取っているようです。

下の表は社会心理学者の渋谷昌三さん著「心理学がイッキにわかる本」に掲載されているどんな声がどのような印象を与えるかということを調査した表になります。

 

seiyu.gif

 

女性は「男らしい低い声」を好む

狩猟時代は男女の役割がはっきりしていたので、男らしさはそのまま魅力に直結していました。男らしい声の低い人は前述したように体格がよく、健康的なので獲物をたくさん捕まえることができるので、狩りで獲物を沢山捕まえることができます。安定的に家族を養うことができ、多くの女性から見て魅力的でした。

 

現代では「男らしさ」がそれほど重要ではない

しかし、今では狩猟時代のように男性が狩りに出て野山を駆け巡る必要はなく「男らしいこと」は以前ほど大切な要素ではないようです。

 

早稲田大学国際教養学部教授で、恋愛学をテーマに研究されている森川友義教授は著書「早稲田の恋愛学入門」で現代と狩猟時代に求められる男性の素質の違いを以下のように書いています。

 

“狩猟時代を生き抜いたのはテストテロンの多い人たちでしたが、残念ながら現代の日本の教育制度では、テストテロンの多い人ほど落ちこぼれやすいといえます。日本の義務教育では、小さな教室に40人くらい押し込めて一日中ずっと勉強させます。

しかし、テストテロンの多い人は動きたくて仕方ありません。静かに座って、脳だけを動かすことに苦痛を覚えるのです。“

 

“他方、狩猟時代ではまったくモテなかったやさしい系男子、つまりテストテロンの少ない男性は、リスクを避け、平凡な生活を好む人が多いでしょう。しかし、現代社会ではビジネスに成功し経済的資源を充分に確保できるケースも多いと推測できます。性格の面では、人から信頼を集め、協調的で従順。ほほ笑むことが多く、子供の面倒見がよいといった特徴が挙げられます。”

 

以上のことから、「声が低くて男らしいこと」は以前ほど重要ではなくなってきていると考えられます。

 

二次元のキャラクターとの恋愛に望むことは「脳が求める本当の理想の追求」で、男らしさや声の低さは三次元恋愛よりも必要ではない

では、二次元キャラクターへの恋愛においては、三次元とは違うのでしょうか?小説家の島田雅彦さんは著書「迷い婚と悟り婚」の中で以下のように書いています。

 

“非現実人物への恋愛感情は、実在の人物へのそれと寸分違わない。そういったら、おまえも二次元愛か、と突っ込まれそうだが、憧れはすべての始まりである。まだ形を形成していない崇拝の対象を仮決めして、妄想力を高めることこそ恋愛の始まりである。

恋愛感情の初期段階の一つにキャラクター化という情報操作がある。二次元では先に示したようにこれが顕著であるが、三次元においてもこれは変わらない。

たとえば、好きな相手のことを「あの人はツンデレ」とか「あの人は典型的なAB型タイプ」とか、「こういったシチュエーションでは、彼ならこうする」といった見切り行為そのものが立派なキャラクター化である。“

 

このように、恋愛の感情自体は二次元も三次元も変わらないという考え方もあり、私も同じ考えです。

 

しかし、感情自体は変わらないものの、三次元恋愛では女性が男性を選定するときに「安定的に自分と子供を生活させてくれるか?」という社会生活面を重視します。昔であればそれが「獲物」でしたし、現代であれば「収入」です。

 

二次元恋愛ではそういった部分は全く関係ないために、求めるものが根本的に違うと考えられます。

 

では、何を求めているのでしょうか?私は「脳が求めている本当の理想を追求すること」と考えています。

 

脳が求めている理想とは、「相手がこうしてくれるから好き」という自分の利益ベースに基づいた好意ではなく脳の扁桃体という感情をつかさどる器官が判断する好意のことです。

 

扁桃体はひとめぼれに影響する器官と言われており、理想と合致する見た目、声、行動を見たときに瞬間的に判断し、「好き」と感じるようになっています。

 

三次元の恋愛も最初に好きになるきっかけは同じように扁桃体が判断を下していますが、その後に自分がその人から得ることができる利益(収入、やさしい、など)を考え、付き合うかどうかを判断します。

 

また、利益と同時にデメリットも考慮しますので(ガンコそう、ケチなど)良い面と悪い面を考慮して、結果的に自分とどういう付き合い方ができるかをイメージして恋愛が始まります。

 

その点で二次元は癒されたり、刺激を感じたりと利益は得ることができますが、悪い部分を見なくて済む、また見えても実害がないため、自分の扁桃体が指令を出す本当にタイプの人を追い求めることができます。そして、一度好きだと感じれば冷めるきっかけもないためいつまでも「理想」のままの存在であり続けます。

 

renai.png

 

好みは3歳までに脳の扁桃体にかたちづくられ決定する

ここまで好みの感情を決定するのが扁桃体というお話をしてきましたが、なんと好き、嫌いの感情は3歳までの刷り込みによって決まってしまうようです。3歳までということはそんなに多くの人に会うことはできないので、必然的に好みのタイプは身近にいる両親や兄弟姉妹に似ていることが多いようです。

 

そのため、声も身近な両親、兄弟に似ている場合に「好き」と感じるのかもしれませんね。

 

 

 

いかがでしたでしょうか?

声優好き女性についてはこちらの記事でも紹介しています。

 

#01 恋愛ゲームにハマる女心。

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